†中二病の思い出:ネットゲーム編そのⅢ‐堕ちる黒き翼‐†

中二病の症状

黒羽騎士団が通った後は、無数の返り血、凄惨なる骸のみが大地に残る。

まるで死神のように舞い、漆黒の翼で新たな敵を求め、飛翔する。

 

はい。団長のシェイド・E(エレクトリック)です。

今回でネットゲーム編、最終章。ただ墜落するだけです。あざっした!

†目的のない騎士団†

黒羽騎士団結成から数か月が経ちました。

団員達もアイテム交換などで研鑽や話し合いをしながら日々を過ごしていました。仲良い交流の場です。

僕はそれが嫌でした!

ただの仲良しコミュニティじゃん!

それが本来の趣味友グループの集まりなのですが、もっと悪の幹部みたいに崇高にピリついて、切磋琢磨しながら影の世界に暗躍したいの!

そんな想いがふつふつと湧き上がってきて、ある日、ついに漏れてしまいました。

シェイド・E「来る日も来る日も、ただの情報交換とは。少しタルんでるいるのではないかね? 残念である」

FFTや時代ものの影響でしょうね。ちょっと貴族ぶった喋り方にはまっていました。
当時は貴公とか貴殿とか言うの好きだったよ。あと関係ないけど小生も言いたい時期あったわ。

やっくる(←団員)「でも、俺、シェイドの言う通り、PKしてるし、今日も3人狩ったよ」

※結成当時、『ゼストを支配』するという目標があるもののわからない僕は、その数日後『とりあえずプレイヤーを狩りまくろうぜ=ゼスト支配』としました。

シェイド・E「それはわかっている。ただこのままじゃ……いや、しかし、だが……」
↑言い返せなかったので、含みを持たせるようにして誤魔化す

団員も楽しみながら、ゲームしているし黒羽騎士団も盛り上がっている。
だが、何かが変わるわけでもない。なにかこう……自分の中に纏わりつく違和感。

そう! 一言で言うなら、飽きた!

†暗愚†

アイデアと行動力閃くままに行動したはいいが、特に何かがステップアップしないことに飽きが来てしまった僕は悩みました。

「なにか劇的に代わる何か……何かこう祭りみたいな……」

当時、ハンターハンターで幻影旅団が、世界のマフィア相手に襲撃をするという話がありました。
本来はバラバラで行動していることが多い団員が、一同に集まり、戦うという話。

これだ! これじゃああああああ!!!

閃きが走ったのです。

僕は黒羽騎士団の掲示板に血沸き肉踊りながらキーボードを走らせました。

〇月〇日、ゼストフィールド全域に襲撃をかける。

PK禁止区域にでもだ。

敢えて注文をつける。派手にやれ。

こうして大規模なゼスト襲撃計画が立てられたのです。

 

当日。

誰も来ませんでした。ところがどっこい。これが現実!

今ならわかるのです。電子上とはいえ、あの書き込みをみた皆の冷める音が。

PKサイトじゃないのに、PKしようと計画する。

やっちゃだめです。ルールですから。普通に大いなる力(管理人)にアカウント削除されて終わりです。
わかりきったことすぎてこれ以上の説明のしようがない。
ただ当時はそんなこともわからなかったんだよなぁ。

†崩壊†

まるでヒナが巣立ったかのようになのか、蜘蛛の子を散らしたようになのかはわかりませんが、黒羽騎士団から誰もいなくなりました。

ただ僕も僕で、結構飽きがきていたので、そこまでショックではなく、なんなら誰もいなくなった廃墟に一人腰掛けるのってかっこいいなとか思って、数日間チャットルームにいました。
誰もいないチャットルームにログインして、「我が声に応えよ」と一言チャットし、数日間、ログインだけしたままの生活。
そのまま寝落ちなんてこともありました。

だがそんな大晦日のこと。
起きてパソコンを見るとチャットルームに人がいたのです。

やっくる「久しぶりだね。なぜ、ここから団員がいなくなったのか教えてあげようか? それはね、PK禁止区域でPKしようとしたからだよ」

と説教を残し、退出していました。

わかりきった言葉に、苛立ちと共に寝起きから覚醒した僕は

シェイド・E「貴様ごときに俺の崇高なる理念などわからんだろうな。フッ」と言葉上では冷静を装いつつ青筋ピクピクしながら二度寝しました。

そして再び黒羽騎士団のホームページににくることはなかったです。ゼストもやめました。

行き過ぎた暴走。名を残そうとする焦り。栄光(なんてなかったけど)、そして崩壊。
哀れな転落劇……と書こうと思ったが、そこまで上がってもないので、ただのすっ転び劇ですね。

以上が最初で最後かはわかりませんが、ネットゲーム編です! だから言ったろ! 打ち切り漫画みたいに終わるって!

‡当時を振り返る‡

いやアホだったなとしか言えんわw

そもそも襲撃と言っても、ゼストは各フィールド3人しか入れないわけで、逆に団員全員が入ったら定員パンパンになって狩るべきプレイヤーが入れないやんってことは一切考えなかったのでしょうね。
あと、そこで狩ったからなんだって話ですよね。

ここでわかったのはなにかを企画する加速まではエネルギーあるけど、維持や管理が苦手なんでしょう。
ルーティンとかもそうですが、そこにクオリティの進化とかないと飽きちゃうのかもしれません。

ただクラスメイトも結構飽きがきていたみたいで、なんやかんやで高校入ってからも、たまに違うことで遊んでいた気がします。
もしかしたら皆、飽きが来てて、僕がその決定打を与えたとかだったらいいんだけどな。ポジティブに考えたいっすね!

あと、ハンターハンターがとにかく好きだったんだろうな。
今でも好きです!

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