忘れはせぬ熱き思い
誠に集いし遠い日を
あの旗に託した夢を
大河ドラマ 新選組！より。
はい。というわけで前回は、僕の初めての中二病の幕開けを書きましたが、今回はその後編。
新選組隊士、野村斬刀剣のエピソードについての忌まわし記憶を呼び起こします。
あー人格説明ぐらいならいいけど、自分がした罪状を話すのは本当にきついな！
あーきつい！ １００万ほしい！
いざ尋常に勝負！
†形から入る†
やはり、新選組として小学校に行くには、どうしても形から入らないといけません。
だって武士ってわかってもらえないから！
その結果考えたのがハチマキです。
どういうこと？ってなるのはわかります。
ただ、新選組といえば、羽織もそうですが、あの誠と書かれた鉢金。
もうこれが本当にかっこいい！
当時の僕は、あーもうこれだ！ とテンション高ぶりすぎて結果、運動会で使っていたハチマキをいつも巻いていました。
紅組白組頑張ってください！
流石にこれじゃただのリレー選手だし、やっぱり恥ずかしいので、人が増えてきた通学路では取ってました。
結果、家で巻いていたのですが、これじゃ野村斬刀剣としてデビューできないわけですよ。
そこでふと、漫画をパラパラめくっていたら一つのアイテムと出会います。
たすき掛けです。
武士や着物を着ている人が袖まくりするためのものです。
まるで今から戦いに赴くこの姿。
これだ！！！！！！！！！ めっちゃかっこいい！！！！
その結果、たすき掛けをしました。
これです。
（※画像は当時の服装を再現したものです。大人になってから！）
ぜんぜんタスいてない！
前側はギリ許せても、後ろ側が、セクシーお姉さんの服みたいなようわからん感じ！って今だと、冷静に言えるのですが、小学６年生にはこれがめちゃくちゃかっこいいと思って、これで登校。
最先端の幕末ファッション。文明開化。
ただ、シャツを首に巻いているだけなので、そこまでは突っ込みは入らないが、聞かれたときとかは「ああうん？ こういう服だから？」と謎の理論で押し通す野村斬刀剣でした。
これで無事、武士として登校することができたのです。
あ、しかも、確か、書いていて思い出したけど、学校で、新選組のはっぴ着ていないのは（恥ずかしいから着れないだけ）『非番だから』って設定だったからじゃなかったっけ！
家は任務中だから法被とハチマキと刀で、学校の時は非番。アー確かそうだ！
あーいやなもん思い出した！ きっつ！ 思ひ出ぼろぼろトラウマがいっぱい！
†刀の名前と必殺技†
刀といえば、誰しも名のある刀を持ちたいのではないでしょうか。
というわけで、僕も自分の木の刀に名前をつけました。
その名も『妖（あやかし）ブレイド』です。
もう、和風もへったくれもないですが、当時好きだった言葉（妖怪とブレイド）をくっつける子供らしい浅はかなセンスです。
†新選組の刀†
近藤勇：虎徹
沖田総司：菊一文字
土方歳三：和泉守兼定
野村斬刀剣：妖ブレイド
はい。
で、必殺技は『疾風斬』です。
何度も説明している木の刀があるじゃないですか。
当たり前ですが、本物の刀と違い、鞘に納めてもロックがかからないので、逆さまにすると刀が滑り落ちるのです。
この疾風斬はそれを利用した技で、鞘に入った状態の刀を思いっきり振ると鞘が飛んでいきます。
これが相手にぶつかります。疾風斬です。
斬ってねぇ！
これは、当時、漫画『るろうに剣心』の主人公、緋村剣心が使っていた必殺技『飛龍閃（ひりゅうせん）』から、パクり……着想を得ました。
飛龍閃とは、鞘に収まった刀を親指で弾きだし、その刀の柄（つか）を相手の眉間にぶつける飛天御剣流抜刀術の一つです。
ただ、この技を真似しようにも実際にやると、指で弾くなんてのは不可能であり、かといって、当時流行っていた牙突をやるのはダセェ（メジャーなものは飛びつきたくない）
結果生まれたのが疾 風 斬です。
真面目に説明するのは恥ずかしいのだけど……。
あとどうでもいいけど、横斬りで鞘を飛ばしたら疾風斬だけど、縦斬りで鞘を飛ばしたら疾風断とか変な拘りあったけど、どうでもいいや！
真似すんなよ！ 馬鹿にしか見えないから！
†野村斬刀剣、散る！†
そんなわけで、全ての準備が整ったので、登校することに。
とりあえず、具体的に口癖と行動を、箇条書きにしてみました。
- 「この国は駄目じゃ」、「今こそ改革が必要じゃ」と何かにつけて言う。
- いきなりため息をつき「幕臣はばかばっかじゃ」と呆れながらどっかに行く（お前は幕府側だろ）
- はしゃいでいる奴を見て、すまし顔で「これが今の日本か。全く近藤さんや沖田さんが見たらなんというか……」と嘆く。
- からかわれると「お前みたいのがいるから日本がだめになるんじゃ！」と一括。相手ポカーン。
みたいなね！
言っていること坂本龍馬やん。
更に言うと、この斬刀剣。本気を出すと武士言葉になるという設定があり（多分これはるろうに剣心の剣心が口調が変わる設定から盗ってる）
- いざ尋常に
- 寄らば斬る
- 左様
- かたじけない
とか、怒ったときとか体育の時間とかに言ってたなぁ！
「いざ尋常に（ぼそぼそ）……勝負！（走り幅跳び）」みたいな あー切腹してぇ！
この勢いで続きを書いちゃおう。ああ、肋骨が痛い。
†VSふわふわパンダ†
同じ学年に、『ふわふわパンダ』、通称『ふわパン』なる者達がいました。
仲良い女の子二人でつけたユニット名らしいです。
特に芸能活動とかするわけでもなく、ただのユニット名です。
これに関しては僕もよくわかりません。
何もしないのにユニット名とか、どうなんでしょうねって思いますよ斬刀剣的にはー。
で、このふわパンのマイブームが『相手の言ったことを、わざと下ネタにして聞き直してからかう』というおませなことしていました。
例えば
A君「今日、いっぱい遊んだ！」
ふわパン「えｗｗｗおっぱいと遊んだ？ｗｗｗ」
みたいな感じ。
で、案の定、野村斬刀剣にもよくわからん絡みをしてくるわけです。
そこで黙らせようと思って
野村斬刀剣「これ以上、ふざけたことを言えば斬る……」
ふわパン「斬るってｗｗｗ」
野村斬刀剣「問答無用（ﾄﾞﾔｯ）」
このセリフを言えた瞬間の脳内麻薬半端なかったですね。
ただその返す刀で、
ふわパン「え、コン〇ーム無用ｗｗｗ」と言ってきたのです。
これが子供心にすごい恥ずかしく……。
なんかわからんけど、冷めました。野村斬刀剣やめました。
あと、「なんか刀好きって、メジャーすぎてだせぇな」という逆張りシステムが発動したのも合わさったからでした。
ここから小学校から中学校編に入り、中二病力が加速していきます。
己の中に封じられたドラゴンとの会話、様々な属性をもつ人格達、イケメンナンパキャラ（強い）、冥界の闇皇子……地獄のような朧気な記憶と向き合っていきます。
どうぞお楽しみに！
次→†中二病の思い出：幽遊白書編（前）‐ハンカチドラゴン‐†
‡オマケ：当時を振り返る‡
子供のころから、額に何かを巻くキャラがすごい好きだったりします。
- 草薙京（キングオブファイターズ）
- 冬木士度（ゲットバッカーズ）
- 五所瓦風明（エアギア）
- ブルーハーツのマーシー
- ナルトに出てくる忍者全般。
キャラクター性が好きってよりは、圧倒的にそういうビジュアルが好きでした。
ちなみに、この頭に何かを巻くのがかっこいい信仰は20代ぐらいまでありまして……僕がドクロのバンダナを巻き始めるのはまた別のお話……。
あと、いまだにたすきを見るたびに複雑な気持ちになってしまいます。
たすき掛けなんてこの世からなくなってしまえばいいのに！
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