†中二病の思い出:インターネット編そのⅢ‐アルティメットオリジナリティ‐†

中二病の症状

==右手さん==が入室しました。

右手「こん~~」

ぼたん(幽遊白書)「こんにちは~今日もいい天気で春うららかだねぇ」

ヒイロ(ガンダムW)「……」

カオル(エヴァ)「やぁ。歓迎するよ」

右手「なにしてたん?」

ぼたん「今日はお茶でも飲んで散歩していたよ」

カオル「音楽を聴いていた。歌は心を潤してくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ(クスッ)」

ヒイロ「プレステをやっていた……」

右手「へぇ~ところでさぁ__」

なりきりチャットでこんな会話が続く数か月。

 

楽しい。楽しすぎた。何より楽だ。

 

寂しい! 寂しすぎる!

いやなんでやねんって話ですが、楽しい反面寂しかった!

だって、誰が誰だかわっかーねんだもん。これ別にキャラの元ネタって意味じゃないです。

っていうのも、例えば、1日目に悟空と話して仲良くなるとするじゃん。
で、3日目に悟空見かけて話しかけるじゃん。
でも、『1日目の悟空の中身と3日目の悟空の中身が違う』ってことが多々あるわけですよ。
せっかく仲良くなっても、意味ないっていうか。

仲良くなって、徐々にお互いのことがわかって友達になっていく過程が楽しいのに、こんなんじゃプレイじゃん! ただのなりきりプレイじゃん! それがなりチャだけど!

と嘆く僕は、人に覚えてほしいので、キャラチェンジしても右手と名乗っていたわけでもあったりします(例:右手飛影、右手マルコなど)

はい。
今回は、インターネット編その3の記事について書きますが、更にディープな世界へと踏み込んでいきます。

†鼻につくオリジナル†

チャットには『>>○○(人の名前)』という文化がありました。

これは人の多い、チャットルームで、『特定の人に返事しているよ』というサインです。

今でいう、ラインとかのリプライ機能ですね。

飲み会でもそうですが、最初は全員で会話などしていても、段々個人同士で話したりするじゃないですか。
チャットルームもそういった感じで、大勢で話すよりは、段々と個人同士で話すようになります。

右手「あーわかる。暗黒武術会の玄海かっこいいよね>>ぼたん」

ぼたん「そうそう! 幽助のおばあちゃん感がほっこりする!>>右手」←段々キャラが崩れることはよくある。

★刹那@羅刹★「「バスターソード。良い武器だ。だがその斬撃では俺のソウルコアは破壊できない」。マジマジとクラウドの剣をひょいと抜き取り、冷たい眼差しをクラウドにくれる」

クラウド「くっ! こいつセフィロスと同等……それ以上だ。だが! 喰らえアルテマ! >>刹那」

右手「好きなキャラとかいるの?>>ぼたん」

ぼたん「あーなんだろう! 飛影っていいたいけど、刃霧要って知ってる? ちょっとマニアックだけど(笑)>>右手」

★刹那@羅刹★「「無……意味」そう撫でるように手を翳すと、究極魔法は光の粒子となり、蛍の光のように消滅した。儚く……敵対するソルジャーに冷たくあしらうように冷たい笑みを浮かべた」

クラウド「今の俺では……無力なのか? そうやってまた失うのか。クッ、エアリス……」

右手「え、知ってる! 俺もめちゃくちゃ好き! じゃあさ>>ぼたん」

★刹那@羅刹★「「いくらその身に魔晄の光を浴びようが、俺にはそよ風だ」その声は冷たく無の感情のようだった」

クラウド「お前は何者だ!」

★刹那@羅刹★「「無から生み出され、魔剣グランギニョルに呪われし者」」

刹那うるせぇえわ! つうか誰だよお前! 冷てぇ冷てぇ身体冷えてるのか!

あとで知ったのは、時間帯こそ被ってなくてわからなかったのですが、この★刹那@羅刹★はかなりの常連で、既存のアニメキャラではなく、完全オリジナルの存在。
頻繁に出現し、数多のアニメキャラとバトルしては全勝。そして毎回「お前は何者なんだ……」みたいなことを言われる、お約束のやり取りが発生する。

正直気に入らない。

俺の思い出のアニメキャラたちが、こんなポッと出の未確認生物にやられるのが非常に気に入らない。

そしてなによりも

チヤホヤされやがってぇ……ッッ!

僕もチヤホヤされたい。
何者なんだ?とか聞かれて、強者特有のオーラ感出したい。
絶対無二の存在になりたい。
他の奴から「あいつ知っているよ」って言われたい。

★刹那@羅刹★を倒さないと……。

僕はこの時、嫉妬の炎で燃え上がり、★刹那@羅刹★を倒すことを決意しました。

†決戦準備†

僕はそれから、チャットルームに行っては、★刹那@羅刹★と対戦相手とのやり取りを確認し、彼がいない時は、実際に話したことあるキャラに聞き込みを開始しました。

わかったこと。

  • 無敗(絶対に負けてくれない)
  • 瀕死になっても魔剣グランギニョルが死ぬことを許さない(魔剣が力を与える)
  • ソウルコア(命)が6つある
  • 敵の力を吸収する
  • 手を翳すと相手の攻撃が無効化される

今思うと中々に香ばしいキャラですが、当時の僕はそんなことは思ってもなく、ただひたすらに「こいつをどうやって倒そう?」ということばかり考え、授業中もそのことで頭がいっぱいでした。

ただ、★刹那@羅刹★とそこまで時間帯が被らないこともあってか、結局倒すことなど飽きてしまい、また普通になりチャで会話していたある日のこと。
★刹那@羅刹★が現れたのです。

今だ……今、倒すしかない。

この時、私はシャーマンキングのマルコのなりきり『右手マルコ』でした。
マルコではどう足掻いても、こんなチートキャラでは勝てません。
なぜなら、シャーマンキングのラスボス『ハオ』が、過去★刹那@羅刹★と対戦し、負けているから。

だからと言って、勝てそうなキャラで挑む……いや、こいつにはどんなキャラでも勝てないのです。
となると、マルコだろうがなんだろうが、戦うしかない!

 

 

 

これ読んでいる人、ついてこれてる?

 

 

 

というわけで、僕は★刹那@羅刹★と戦うわけなのですが!
これ戦うとかいうけど、別にルールとかないです。
お互いにリレー小説のようにただ戦闘描写していくし、誰かにジャッジされるわけでもありません。

ただひたすらチャット上で「俺強い!」の戦闘描写をする大ボラ吹き合戦です。

そんな感じで、次回なりチャ編は最終回!『★刹那@羅刹★を受け継ぎし者!』こうご期待!

次→†中二病の思い出:インターネット編そのⅣ‐唯 我 独 尊‐†

‡オマケ:当時を振り返る‡

この思春期にこじらせていた『チヤホヤされたい』、『ただ者じゃないと思われたい』現象のせいか、今となっては注目されたり、無駄に褒められたりチヤホヤされるのが苦手だったりします。

なぜなのか自分でもわからなかったのですが、たぶんこの時のキモイ記憶が呼び起こされるのかもしれません。
まあ、かといってアホみたいにいじられるのもめんどくさいなって思っちゃうので、昔はクジャクのように羽をひろげていましたが、今は野良猫のようにそっとしてほしい今日この頃です。

この当時、僕がロールプレイするキャラが少しメジャーどころではないため、特定の人と仲良くはなりませんでした(同作品キャラクター同士で絡むみたいな)

ただそんな中、奇跡が起きます。

なんだろう。この続きを一個一個、タイピングするのは非常に辛い……。でも前に進まなくては。

僕は当時、ドはまりした漫画があるのですが、その主人公が『かわいい女の子を見るとナンパせずにはいられない』というキャラなんですよ。
結構、この時期いませんでした? こういうキャラ。

三枚目ムーブみたいなナンパをし、ヒロイン的なポジションの人に怒られる。

もうこれがやりたかったんじゃ! でも、一人でやると止める人がいないから、毎回変な空気になって終わるんじゃ!

ただし、今回は止めてくれるヒロインがいるから、なりチャで女性キャラがいると、

ぼく「おねえさ~ん。この僕と一緒に優雅な夜景でラブロマンスでも語りませんか?(キリッ)」

女子「こらぁあ! 右手く~ん!(ばきぃ!)」

ぼく「ぎやぁぁぁぁ!」

女子「もぉ右手くんったら!」

ってやりとりを、結構毎日やってましたよ。楽しかったよ。反吐が出るぜ。

あ、これあれだ鳥肌通り越して心臓がやばい。
作品に罪はないからな!

もう何か中二病の解説ってよりは、単純な黒歴史開放で変な世界の扉が開かれ、心の中の共感性羞恥という魑魅魍魎が跋扈する地獄の百鬼夜行が俺の脳内から生み出されおどろおどろしいオーラ力がこの世界を闇で包んでしまう。

因みに僕は、この時以外にもちょこちょこ違う場所でも、こんなことをやるようになるのですが、まあそこまで広がりはしないのですが、それはまた別のお話。ふぇぇ。

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