ああ、恥ずかしい。今回の記事書くのは本当に恥ずかしい。
まぁまぁ……書いていきましょう。
†中二病の思い出:インターネット編‐ミッドナイトサイバードライブ‐†を読んだ方いたらありがとうございます。
ここで僕は「普通の会話もしたくない」、「好きなことただ語るだけの場所にもいたくない」と思い、インターネットをふらふらと彷徨っていました。
そしたらとある場所を発見するわけです。
なりきりチャットです。通称なりチャです。
もしかしたら、誰かの黒歴史の扉をこじ開けてしまうかもしれませんが、構わず書きます。
なりチャとは、読んで字のごとく、『チャットルームでキャラクターに成りきって、みんなで会話するコミュニケーション』です。
ここはエデンか?
そうです。僕は人と普通に話したいわけでもなく、アニメや漫画などのことを話したいわけでもないのです。
アニメや漫画の世界に行きたい! それがここにある!
お邪魔しま~~す~!!
†まさに楽園†
とにかく楽しい。
あっちもこっちも二次元キャラだらけです。
当時、僕がハマっていたのは『シャーマンキング』のX-LAWSのマルコというキャラが好きでめちゃくちゃなりきっていました。
==マルコが入室しました==
マルコ(シャーマンキング)「やぁ! 諸君! エックス! エックス!」
クラウド(FF7)「あんた、久しぶりだな」
クラピカ(ハンターハンター)「まったく君は騒がしいね。もう少し品性を疑ったほうがいい(失礼なこと言ってごめんなさい)」
リナ・インバース(スレイヤーズ)「まぁまぁいいじゃない。それより飯よ飯」
本田 透(フルーツバスケット)「楽しいのはとてもいいことなのです」
ルリ「ばかばっか……(ごめんなさい!)」
みたいな会話ね。
いやこっちがしんどいからな?
あと当時の細かい会話なんて覚えてないから、なんとなくで書いているので、「このキャラそんなこと言わない」とか言われも知らねーから!
で、やってわかったこと。
絡みがねぇ!
うまく説明できないけど、『同じ世界の作品だから、話せる会話や名シーンを再現』みたいなことをしたいのに、他作品だと、自己紹介や「お前の文化(作品)ってそんな感じなんだ~」って会話になってしまうのですよね。
アムロとシャアみたいなやりとりしたいって思っても、そこにシャアじゃなくて、のび太がいたらガンダムみたいなやり取りができないわけです。
いやそれはそれで面白いけど、当時の僕は嫌だったのですね。
ただこれは僕の悪いところでもあって、シャーマンキングのマルコってレギュラーメンバーじゃないのですよ。
やっぱりこういうなりきりチャットって結構メイン処が集まってくるので、マルコと絡むのって結構難しいのですよね。
あと単純にマルコのロールプレイがきつい!
中学生にはああいう大人っぽいキャラなりきりがきつい!
同作品ならともかく他作品にどう絡めばいいかわからん! 別にクラウドに絡みたくねーし!
1か月が経ち、他のキャラクターがメジャー同士でカップリングされて仲良くなっていく中、僕は未だに特定の誰かと仲良くなることなく孤立していくのでした。
†右手というオリジナル†
ある日、僕はこのなりきりチャットであることに気がつきます。
どの作品にも属さない。オリジナルの存在です。
★刹那@羅刹★、ルシフェルダガー、機械仕掛けのマリオネット
なんだこいつらは……
簡単に説明すると、自分で設定を考えたキャラクターを演じている勢力です。
なりきりチャットのルールを見てみると『オリジナルもOK!』と書かれていました。
いや卑怯じゃん!
当時の僕は率直に批判の声を、自分の部屋であげ咽び泣いていました。
こちとら一生懸命、漫画を読み直して喋り方を勉強しているのにてめーらは片手間でそんなことしているのかよ!
ふざけやがって!
結果、僕もパクりました。
その時のHN(ハンドルネーム)は『右手』
これは当時、寄生獣から着想を得ました。
この漫画の主人公に寄生した右手のミギーは色々な武器に変化できます。
故に、自分も色々なキャラクターに変化できるという設定です。
相手が全く知らん作品の時は『右手』として、日常会話をし、自分の好きな作品のキャラクターが入ってきたときは、自分も、その作品のキャラクターに変化します。
例えば先ほどのマルコなら『右手マルコ』だし、クラウドなら『右手クラウド』という名前で人に絡みます。
いや別に、『マルコ』や『クラウド』にすればええやん。右手残さなくてええやん。って思うでしょう。
それは嫌ですよ! それだと演じているのは自分だってわっかんねーじゃん!
っていうクソみたいな自己顕示欲で、右手残ししていました。
この自ら作りだしたシステムがすごく楽しく、僕は日常の中に幸せを見出していくのですが、終わりはやってくるのです。
次→†中二病の思い出:インターネット編そのⅢ‐アルティメットオリジナリティ‐†
‡オマケ:当時を振り返る‡
影響を受けた作品を紹介します。
・シャーマンキング
武井宏之先生による漫画作品。2021年3月時点でシリーズ累計発行部数は3800万部を突破し、アニメ化もされています。「よみが~え~れ~」で知っている人も多いのではないでしょうか。
霊能力者(シャーマン)の主人公、麻倉葉が、シャーマンの頂点を決める戦い「シャーマンファイト」に参加し、シャーマンキングとなるための戦いを描く物語です。
アニメを毎週見ていました。
普通に楽しみながら見ていたのですが、途中、X-LAWSという組織が登場します。
- 霊の名前が全員天使
- 制服が白くかっこいい
- 霊のデザインがファンタジーロボットような幻想的かっこよさ
- 霊を媒介とする道具が、銃などの火器
- 敵にも味方にもなる立ち位置
もうどストライクすぎます。
今まで王道少年っぽいデザインの霊が多い中、いきなり渋めの存在が登場し、僕の心を掴んで離しません。
その中のリーダーがマルコ・ラッソというキャラで当時僕がなりきっていたキャラです。
眼鏡をかけた厳格で生真面目な男(審議あり)です。
使用する霊は『ミカエル』、ファンタジーロボットのようなデザインで僕の心を未だに掴んでは離さず、プラモデルやフィギュア化してほしいです。
後、この記事では『メインレギュラーではない』と脇役のような書き方をしましたが、つい最近、『SHAMAN KING マルコス』とい題名でスピンオフの漫画ができました!
おめでとうございます! エックス!
・寄生獣
岩明均先生による漫画作品で、時代を超えて評価されている作品です。
ある日突然、宇宙から人知れず多数の正体不明の生物が飛来し、人間の頭に侵入し、全身を支配した後に、他の人間を捕食するという性質を持ち人間社会に溶け込む。
そんな中、主人公である、泉新一は、脳は寄生されず、右手に宿した正体不明の生物と共に他のの寄生生物と関わっていく。
という物語です。
アニメ化や映画化されるのにかなり時間がかかり、一般的に評価されるまでは2ちゃんねる内で「最も完成度が高い作品」みたいな感じで、定期的にスレッドが立っていました。
その主人公と共に生きる右手に宿した寄生生物の名が『ミギー』です。
非常に好きなのですが、頭がよく、理屈っぽい喋り方をするため、子供だった僕としては「こいつをパクるのは不可能だ……(あとメジャーはだせぇ)」という理由で、キャラのなりきりはしなかったのですが、その名残で『右手』と名乗っていました。
岩明均先生の作品は、とても哲学チックで生きるという意味や困難な状況などの描き方がとてもうまく、凄く心に突き刺さる作風だなと感じています。
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