あれは中学2年生ぐらいの時でしょうか。とんでもないテクノロジーと出会います。
インターネットです。
今でこそ普通ですがその当時はそんな便利なものはありませんでした。
顔の見えない人間たちが交流する掲示板。
テレビ以外に自分のことを発信するホームページ。
数多のフラッシュ(動画のようなもの)という作品たち。
おもしろフラッシュ倉庫まとめ。懐かしい世代は必見の完全保存版!
※↑フラッシュをまとめたサイトがありました。
完全なる非日常。
椅子から転げ落ちそうになりました。めちゃくちゃドハマりしました。
今回はこの中二病時代。インターネット編の記事を書きますが、かなり長いです。
僕と同世代の人は、当時を懐かしくおもいながら読んでくれると嬉しいです。
†チャットにハマる†
インターネットにハマりハマッたのですが、当時、インターネットは使い放題ではなかったのです。
定額ではなく、使っただけ電話料金みたいのがかかり、23時~8時が定額というシステムでした。
夜が待ち遠しく、23時になった瞬間、親の寝ている居間からパソコン盗み出し、自分の部屋でネットサーフィン。
と言っても、ラブひなのファンの集いのホームページ、フラッシュ、素人が書いた小説を読むなどをして過ごすだけでした。
が、ここで僕はあるものに出会います。
チャットです。
チャットとは、文字上で会話するリアルタイムコミュニケーションです。
ラインの会話や、オープンチャットとか、そんな感じです。
いや、そんな今でこそ当たり前すぎな感じになっていますが、当時はそんなものはなく、どこかのサイトに行き、そこのチャットルームで会話みたいなのが主流でした。
初めて知ったときは衝撃が走りました。
学校ではそこまでろくに話せないことが、顔が見えないことでひょいひょい話せるのです。
どうせ相手も、どこの人間かわかりません。
だからこそ、一期一会みたいな大事さがそこにありました。
会話することも何気ないことです。
「こん~(こんにちは)」、「どこ住み?」、「何歳?」などなど。
本当に雑談で、文字だけの会話ですが、不思議と暖かい時間です。
そんな生活を続けてきて、わかったことがあります。
なんかぬるいわ! ねむてぇ会話しやがってよぉ!
手のひらをくるっと返し、物足りなさを感じちゃいました。
†皇帝誕生†
日常のチャットに限界を感じた僕は、アクション系の好きなラノベ(ライトノベル)のホームページを見つけ、そこにチャットルームがあることを見つけます。
オタク特有の『好きなことを熱く語れる場所』というのはテンションが上がります。
ただ、その場所の雰囲気が独特で
- 全員が敬語
- どこか理屈っぽい
- 謎のマウントの取り合い
というなかなかになかなかな場所でした。
だが大変気に入っていました!
お互い変な距離感はありましたが、14歳という特性をフルに活かして、大変可愛がられていましたし、なんならショタムーブもしていて、かわいい言動的(「ばーかばーか!」、「~~だよ」や「~~なの?」の多様)をああやばあいあやばい__。
顔が見えないって本当にいいですね。実際の顔なんてゾンビみたいなのに。
そんな僕は、自分を皇帝かと思いながら、調子こいてそのチャットルームに鎮座した日々を過ごしていたのです。
†失脚†
自戒を込めて言うけど、流石にコキはじめた!
- 敬語は使わない
- イジりのつもりで暴言を吐く
- 好きな歌詞とか書きまくってチャットを荒らす
とんだクソガキエンペラーです。
流石の大人たちもこれには反旗を翻します。
マ ジ 説 教 開 始
「流石にそれはだめですよ」、「おい。いい加減にしてください」、「なめてんですか」、「落ちろ(出ていけという意味)」、「管理人に言おう」
追い込まれた僕がやったことは、
ぼく「皆さん。失礼しました。彼の知人です。暴走した彼を、いま、眠らせました。強制的にね(ドヤッ)」
この『強制的』ってのが自分ではかっこいいポイントです。
敬語だけど、強いみたいな。みたいなぁあああああああああああああああああああ。
あーきっつい!
まあそれはさておき、周りの反応は
「あーそれやっちゃったか」、「銀ちゃん(ぼくのハンドルネーム)それだけはだめだったね」、「ごめん擁護できない」、「落ちろ」
クソみたいな自作自演に耐えきれなくなり、僕は塵となって消えました。
次→†中二病の思い出:インターネット編そのⅡ‐ロールプレイングコミュニケーション‐†
‡オマケ:当時を振り返る‡
本当に浅はかでした。
時々、人間関係のトラブル系のユーチューブ動画見ることがあるのですが、ラインのやりとりやツイッターの発言で不都合があると「それ自分じゃなくて、恋人が勝手に書いたの!」みたいなこと言う人がいます。
それ無理あるて!
10年以上前から使われてきた愚策だから!
僕もこれで痛い目に合うわけですが、逆にこの絶望経験が、次の戦場で猛威(?)をふるいます。
あと、オタクとかラノベとか全く悪く言うつもりはありません!
が、やはりここのチャットルームは中々に香ばしかった。
現代チックなアクションが主流の作品だったので、ファンもそれっぽい人もちょこちょこいて、やはり『武術、武器、戦いなどできるアピール』するわけです。
だったら、僕も参戦したいじゃないですか!
ぼく「絡まれた時とかは、キリ(千枚通し)を指に挟んで迎撃している。相手も流石に怯むよね(大ボラ)」
相手「ほぉ……あなたとはいつかお手合わせしたいですな」
ぼく「そうだね。どっちもただでは済まないかもしれないよ?(笑)」
ほら。香ばしくないですか。
俺が香ばしいのは認めるよ! ただもうそこが問題じゃないよな!
‡オマケ②:当時の師匠とか‡
この記事を書いて、「なにか忘れてはいないか?」とずっと引っかかることがありました。
そして、深夜、床につく時に思い出したのです。
師匠だ……。
当時の僕は『師匠と弟子』の関係みたいのが凄く好きでした。
そういう厳格な武術的な話ではなく、急に誰かに対して「師匠~」って勝手に決めつける関係性みたいなやつ。あるじゃん! 何を教えるわけでもない関係性なのに師弟みたくなったり、師匠と呼ばれた側が「弟子をとるつもりはない!」みたいなやつ。あるじゃん!藤崎版の封神演義とか読めよ!
当時、僕もそういうのに憧れていて、そのチャットルームにいた轟(ごう)さんという優しい人に対して「師匠~」と可愛い弟子ムーブをしていたのです。
あれは楽しかったけど、いまこうして文字に起こすと震えが止まらないね。8月なのに。
「師匠は僕にはなにも教えてくれないね」、「はっはっはっは、私は放任主義だから」みたいなやり取りとかして__________________
‡オマケ③:当時のモデル‡
ショタムーブまき散らしながらも、一応ベースのモデルにしていたのは、ファイナルファンタジータクティクスの主人公『ラムザ・ベオルブ』。
中世的で、女性と間違えてしまいそうになる外見。
ことあるごとに、チャット上で「やめるんだ!」、「僕を庇うな!」、「草笛が吹きたい(草笛を吹くシーンがある)」やらなんやらそれっぽいこと言っていました。
因みにチャット上で使っていた名前は『銀封師』。
多分ですが、名前の由来はこのゲームに味方からは『銀の貴公子』、敵からは『銀髪鬼』と恐れられたキャラクターがいて、そこからインスパイアされ、陰陽師や封神演義などと掛け合わせたような気がします。
ゲーム自体は神作品なので是非やってください。
シミュレーションRPGの傑作といっても過言じゃないです。
クラウドも隠しキャラで出てきますよ。
ゲームに罪はないから、興味ないねなんて言わないでね。
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